呉~広島間、バス・フェリー・山陽新幹線で代替輸送 全国初「災害用BRT」も

JR西日本は、呉線が豪雨災害で不通になっていることから、呉市内在住者の広島方面への移動手段を可能な限り確保するため、広島県やJR西日本を含む関係機関が協力し、バスやフェリー・山陽新幹線で代替輸送を行う、新たな取り組みを開始した。

呉から広島へ通勤・通学する旅客向けに、「緊急輸送用バス」を運行するほか、「緊急輸送用船」の運航を行い、新幹線代替輸送の対象を山陽線に加えて呉線の旅客にも拡大する。なお、これらの交通機関は、7月6日までに呉線の不通区間を一部でも含む定期券、回数券を所持した旅客のみ利用できる。

緊急輸送用バスは「呉線災害時緊急輸送バス」として、JR呉駅とJR広島駅(新幹線口)をノンストップで運行する。なお、一部区間で、一般車通行止めの広島呉道路を通行する「災害時BRT」を全国で初めて実施する。緊急輸送船は呉港(6時35分発)から広島港(7時50分着予定)まで平日の朝に臨時運行する。JR西日本宮島フェリーが所有する「ななうら丸」または「みやじま丸」を使用する。

また、呉線の復旧に時間がかかること、周辺道路で渋滞が発生していることを理由として、呉線沿線の旅客も、新幹線代替輸送(東広島~広島)を利用できるようにする。

災害時BRTとは、「災害により一般車両が通行止めとなった高速道路・自動車専用道路を路線バス等指定されたバスを通行可能とし,混雑した他の道路の通行を回避することにより速達性や定時性を確保する方法」として、呉工業高等専門学校、神田佑亮教授が提案した。

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