エクスペディア・グループ、「エクスペディア・イノベーション・ラボ」をシンガポールに開設 拠点開設は3ヶ所目

エクスペディア・グループは、旅行客の予約動向を科学的に研究し、ウェブサイトとアプリを最適化する技術を研究する、「エクスペディア・イノベーション・ラボ」のアジア初となる拠点をシンガポールに開設した。拠点の開設はワシントン、ロンドンに次いで3ヶ所目。

「筋電図記録技術(EMG)」と「視標追跡技術」の2つの技術を利用し、リアルタイムで質問を投げかけることで、旅行者がどのようにエクスペディアのウェブサイトを利用しているかを研究する。

「筋電図記録」では、被験者の頬と眉毛に小さなセンサーを取り付け、リアルタイムで顔の筋肉の動きを把握し、旅行者がどのエクスペディアのウェブサイトやアプリの予約過程で問題を感じているかを発見できる。「視標追跡技術」では、旅行者が何を閲覧しているのかを見ることができ、閲覧後にどのような行動を取ったのか、旅行検索や予約決定中のどの過程の中で 「楽しい」、「イライラする」などの感情が誘因されたかなどの研究も可能となる。これらの情報を元に、科学的な「テスト・アンド・ラーン」を実施し、 ウェブサイトとアプリの改善に繋げていく。2015年には1,375回、2016年には1,450回のテストを行っている。「スクラッチパッド」のサービスは、 「エクスペディア・イノベーション・ラボ」で開発された。

アジア太平洋地域での旅行市場は伸びており、オンライン旅行市場はそのうち3分の1となる3億9,200万米ドルに達すると見られている。アジアの旅行者のトレンドを分析し、ウェブサイトやアプリの改善につなげることは、旅行者とパートナー企業にとって役立つものになるという。SaleCycle Booking Abandonmentの調査では、81%の旅行客が「オンライン予約を途中で投げ出したことがある」と回答している。

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