エアバス、カタール航空のA321neoの発注取り消し A350の塗装劣化問題で

カタール航空(エアバスA350-900型機)

エアバスが、カタール航空によるエアバスA321neo、50機の発注を取り消したことがわかった。ロイター通信などが伝えた

カタール航空が主張している、エアバスA350型機の塗装劣化による運航停止問題に伴うイギリスの裁判所のヒアリングで、契約を取り消したことがわかった。カタール航空は新路線に2023年から導入する意向だった。

カタール航空は2021年8月に、エアバスA350型機13機の機体表面の塗装が加速度的に劣化しているとして、根本的に原因が究明されるまで運航を停止すると表明。影響を最小限に抑えるため、今冬スケジュールには、全機退役を表明していたエアバスA380型機の一部の運航を再開している。現在、21機のエアバスA350型機の運航を停止している。

カタール航空は12月、イギリス・ロンドンの高等裁判所でエアバスに対して法的手続きを開始。運航停止に伴い、6億1,800万米ドルのほか、1日あたり400万米ドルの補償を求めているとされている。