行き先選べないピーチの「旅くじ」、機内でも販売 袋から手で引く“超アナログ”方式に

ピーチ・アビエーションは、東京や大阪などで販売している「旅くじ」の機内販売を12月17日から始めた。

1回5,000円で、カプセルの中に、特定の旅先と、その路線の航空券を購入する際に使えるピーチポイントの交換コードが書かれた紙が入っている。当たるピーチポイントは6,000円分または10,000円分。東京/成田・大阪/関西行きの機内で販売し、東京/成田行きでは同空港発の11路線、大阪/関西行きでは同空港発の13路線のいずれかが旅先として指定される。「泥染めにチャレンジして奄美色に染まってきて」など、旅先に応じたユニークなミッションや、オリジナル缶バッジも同封されている。

8月に第1弾として大阪・心斎橋PARCOで初めて発売し、現在は東京・渋谷、名古屋、福岡のPARCOでも取り扱っている。各地ではカプセル型自販機を使ったいわゆる“ガチャ”形式で販売しているが、機内販売では筐体を設置できないため、透明のビニールバッグに入ったカプセルを購入者が直接取り出す「超アナログ方式」(ピーチ担当者)となる。購入は乗客自身のスマートフォンやタブレットを使った「機内デジタルサービス」で可能。支払い方法は現金またはクレジットカード。

これまでに11,000個以上を販売。購入者からは「行ったことのない場所に行けてよかった」といった声が上がっているといい、新たな地域の魅力発見にもつながっている。機内販売では、旅行から帰る人に向けて、次の旅のきっかけにしてもらうことを狙う。旅くじを担当するピーチ事業戦略室の山﨑彩さんは、「旅の終わりは“寂しいな”という気持ちがあると思うが、旅くじを引いてもらうことで、次の旅までのワクワク感を味わってほしい」と話している。