ワンワールド各社、サンフランシスコでSAFを共同調達 JALなど9社

ワンワールド加盟航空会社各社は、サンフランシスコ国際空港で持続可能な航空燃料(SAF)を共同調達する。

日本航空(JAL)のほか、アラスカ航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、フィンエアー、イベリア航空、カンタス航空、カタール航空が共同で、Aemetis(アメティス)から合計130万キロリットルを、2024年から7年間で調達し、サンフランシスコ発のフライトで使用する。

調達する燃料は、SAF40%と石油系ジェット燃料60%の混合燃料で、国際的な混合SAFの基準を満たしている。カリフォルニア州リバーバンクのアメティス・カーボンゼロ工場で、廃木材から造ったセルロース系水素と、廃棄油や非食用油、水力で発電した電力を組み合わせて製造する。

ワンワールドは2020年9月に、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを共通目標として掲げると発表している。2030年までにSAFの使用率を10%とすることを目標としており、共同で大規模な調達を行うことで、SAFの開発や製造促進につなげたい考え。今後数か月以内に、さらに多くの加盟航空会社が加わる可能性があるとしている。

JALは、2025年に全搭載燃料の1%をSAFに置き換え、2030年にも10%に拡大することを目指している。国内では全日本空輸(ANA)とも連携している。