エアバスA340型機、初めて南極大陸に着陸 ハイフライが運航

ハイフライは、エアバスA340-300型機(機体記号:9H-SOL)で、初めて南極に着陸した。

ケープタウンからの距離は約2,500海里で、飛行時間は5時間強だった。南極大陸へのエアバスA340型機の着陸は初めて。科学者や重要な貨物とともに、観光客23名も搭乗した。機材は信頼性が高く快適で、優れた安全性能を誇り、極端な環境下でも良好なフライトができることから選択された。

当初想定していた飛行時間は、ケープタウン発が5時間10分、南極発は5時間20分。地上での支援は限られていたことから、折り返し時間は3時間を計画していた。燃料は77トンや地上支援装置などを積載した。

南極の滑走路は、1.4キロの硬い氷上にあり、長さは3,000メートル。滑走路に沿って特別な装置で溝を彫っていることから、適切なブレーキ係数が得られる。エアバスA340型機の着陸、停止には問題ないことが想定されていたという。航法援助施設はなく、滑走路は周囲の地形や広大な雪原と一体化していることから、滑走路を視認することは困難で、さらに高度計も温度誤差に悩まされるという。