スターフライヤー、退役した13号機を社員が清掃 8日にアリゾナへ

スターフライヤーは、退役したエアバスA320型機の13号機(機体記号:JA23MC)の清掃作業を、北九州空港に隣接する格納庫で実施した。

13号機は自社購入機として導入し、その後に一旦売却してリースするセルアンドリースバックに切り替えた。8年のリース契約で、飛行期間は7年8か月、総飛行時間は約19,500時間、総着陸回数は約15,000回だった。スターフライヤーでは、整備コストがかかることから8年でリース会社に返却するケースが多いという。

自社購入機だった、8号機と13号機にはゴールドの帯を塗装し、8号機には「Heart of Kitakyushu」、13号機には「Spirit of Kitakyushu」と機体後部と書かれていた。リース機はシルバーの帯を塗装し、その他の機材には「City of Kitakyushu」と書かれている。導入当時の米原愼一社長が発案したものだという。

最終運航は9月30日の東京/羽田発北九州行きのSFJ87便で、その後は退役整備が行われ、尾翼のロゴや社名などは消されている。フェリーフライトは11月8日午前11時30分に北九州空港を出発し、女満別やアンカレッジを経て、アメリカ・アリゾナ州のツーソンへ向かう。これにより、スターフライヤーの保有機材数は11機となる。

社内募集に応募した、パイロットや客室乗務員、整備士、地上係員、営業、経営企画など、様々な部署の24人が機内の座席や窓、荷物棚、コックピットなどを隅々まで清掃。記念撮影のほか、機体へ寄せ書きも行った。