ホヌ登場に新婦感激 成田空港でフォトウエディング、37.1万円から

成田国際空港(NAA)は、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)、空港周辺のホテルなどと連携し、飛行機の機側でウエディング写真を撮影できるフォトウエディングプランを10月から実施している。

JALまたはANA機の機側と空港ターミナル内で、約2時間の撮影ができるプラン。成田空港のスケールの大きさと、飛行機の側で撮影できるという非日常感を体験してほしいとNAAが企画した。当初は9月8日から実施予定だったものの、緊急事態宣言を受けて延期していた。12月24日までの設定期間中、現在のところ千葉県内を中心に14組の申し込みがあり、1組目は10月4日に撮影を終えた。

2組目として10月11日に撮影した成田市の角田敬さん、ゆうかさん夫妻は、当初は都内での撮影を考えていたが、「このプランを見つけて、空港での撮影という他の人がやったことのないような経験がしたいと申し込んだ」(新郎・敬さん)。撮影を終えた新婦のゆうかさんは、「いつもなら遠くからしか見られない飛行機の間近で撮影できて一生の思い出。早く親に見せたい」と笑顔だった。この日は、たまたまエプロン内を移動していたANAのエアバスA380型機「フライングホヌ」が近くを通り、その光景を背に撮影できるというサプライズもあった。新婚旅行はフライングホヌでハワイに行くのが夢だというゆうかさんは、思いがけないホヌの祝福に「本当に嬉しかった。家に写真を飾りたい」と感激していた。

コロナ禍前のように航空機の発着が多い状況では、エプロンで時間を掛けて撮影するのは難しい。NAAエアライン営業部の浅井俊隆部長は、「便が少ない今だからこそできる貴重な経験」と話している。プラン設定は今のところ年内までの予定だが、「復便状況を見ながら、希望があれば来年以降もできないか検討したい」という。

プラン料金は衣装や小物、ヘアメイク、カメラマン等を含めたパッケージで、371,000円(税込)から。ANAクラウンプラザホテル成田、ヒルトン成田、ホテル日航成田、エスポワールを通じて、撮影希望日の2週間前まで申し込みを受け付ける。先着順で枠が埋まり次第終了する。