マレーシア政府、長期滞在ビザプログラムを刷新 資産要件引き上げ

マレーシア首相府

マレーシアが発行する、長期滞在ビザにあたる「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムの刷新内容が、移住希望者の間で話題になっている。

「MM2H」の申請はすでに受け付けを停止しているものの、10月からマレーシア入国管理局で再開する見通し。新たな申請要件では、マレーシア国外で得る収入が月額40,000リンギット(約104万円)と、従来の4倍に大きく増加する。

この他に、マレーシア在住日数が年間90日以上、定期預金が100万リンギット以上あること、流動資産が150万リンギットあることなどの条件もある。資産要件も大きく引き上げられた。

参加者数の上限は、マレーシア国民の総人口の1%以下とする。2019年現在のマレーシアの人口は3,195万人で、この数字から外国人を差し引いた人数の1%で、30万人規模になるとみられる。

マレーシアは、物価の安さや安定した気候、治安の良さなどから、リタイア後のシニアの移住先として人気がある。日本国籍者には、査証なしで90日の滞在を認めている。