東京・小笠原村「コロナ一掃期間」で無料取消受け付け 9月から宿泊・飲食など検査必須に

小笠原村は、8月24日から9月6日までを「村内コロナウイルス一掃期間」とし、期間中はやむを得ない事情がある場合を除き、小笠原・父島への全面自粛を要請する。観光事業者などへの補償も行う方針。

「コロナウイルスの無い小笠原にリセットし、村民や観光客が安心できる島に戻す」として、8月24日から9月6日までの2週間を、「村内コロナウイルス一掃期間」とする。上京している小笠原村民に対しては、唯一の公共交通機関「おがさわら丸」の、8月24日東京・竹芝発で帰島するよう呼びかける。

また、観光や仕事で小笠原を訪れる人に対しては、直近から来島自粛を要請する。来島する場合はPCR検査を必須とする。期間中の8月27日と9月2日の東京・竹芝発「おがさわら丸」は、物流維持のため運航するが、やむを得ない事情がある人以外の人流を止めるとしている。

「おがさわら丸」を運航する小笠原海運は、9月6日までの運航便のキャンセルを無料で受け付ける。小笠原村は、この期間中に影響を受ける観光業などの事業者へ補償を行う方針を明らかにしている。

「村内コロナウイルス一掃期間」後、9月8日の東京・竹芝出港便から観光客などの受け入れを再開する。来島者はPCR検査を受検し、陽性反応が出ないことを求める。来島後、宿泊施設や飲食店の利用、ガイドサービスの参加時には、小笠原村が実施しているPCR検査を受検したことを証明する検体受領証などの提示を、ワクチン接種者を含めて求めることにしている。