緊急事態宣言が全面解除 ANA国内線予約は倍増も、羽田に混雑なく

首都圏の1都3県に発令されていた緊急事態宣言が3月21日をもって解除された。22日朝の羽田空港第2ターミナルでは、スーツ姿のビジネス客や旅行に向かうと思われる学生の姿が見られたが、目立った混雑はなかった。

全日本空輸(ANA)によると、23日の国内線全体の予約数は先週(15日)に比べ約0.7万人増加し、約5.5万人。コロナ禍前の2019年同日比では約35%にとどまるが、2回目の緊急事態宣言期間中の平均予約数の約2倍となった。今週末は1日平均で約7万人の予約が入っているという。

ANAエアポートサービスの久沢弘太郎旅客サービス部長は最近の予約状況について、「2月、3月と少しずつ増えていた」と説明。2月2日の約1.6万人を底として徐々に回復し、首都圏の宣言解除の見通しが立った先週頃からさらに増加したという。

なお、ANAによると、コロナ禍全体の需要の底は昨年の大型連休期間中の5月4日(約0.4万人)。4月末からは今年の大型連休が始まるが、久沢部長は「ゴールデンウィークの状況はまだ見定めている」と話すにとどめた。


▲第2ターミナルの保安検査場Dは昨年4月17日から引き続き閉鎖中