国土交通省、成田国際空港の施設変更を許可 滑走路新設や延伸、28年度末供用開始へ

国土交通省は、成田国際空港の機能強化に向け、施設変更を許可した。2028年度末の供用開始を目指す。

成田国際空港では、11月7日に航空法第43条に基づく空港等変更許可申請を国土交通大臣に提出していた。

B滑走路を1,000メートル延伸し、延伸後には3,500メートルとするほか、長さ3,500メートル、幅45メートルのC滑走路、全長7,471メートルに及ぶ誘導路を新設する。敷地面積は現在の1,198ヘクタールから、2倍弱となる2,297ヘクタールとなる。また、航空灯火の変更や航空保安無線施設の設置も許可した。

2019年10月27日から、A滑走路の運用時間を1時間延長し、午前6時から午前0時までに運用時間を拡大した。B滑走路の延伸とC滑走路の新設後には、午前5時から午前0時30分まで運用時間を拡大し、滑走路をスライド運用する。これにより、成田国際空港の年間発着容量を50万回とすることを目指す。

国は、空港整備勘定から300億円を成田国際空港に出資するとともに、用地取得費用5,000億円の一部にあたる4,000億円を、財政融資資金として融資する。