ANAケータリングサービス、外販新ブランド設立 各地の名店とコラボ

機内食の製造などを行なうANAケータリングサービス(ANAC)は、外販事業ブランド「ANAのおいしいコレクション」をリニューアルし、新ブランド「ANA FINDELISH」を立ち上げた。

ANACは2016年に外販事業を開始し、機内やラウンジで実際に提供している商品を中心に販売してきた。新たに立ち上げたブランド「ANA FINDELISH」では、シェフ監修のオリジナル商品のほか、日本各地の料理店とコラボレーションした「グルメ紀行ボックス」を販売する。

ANAグループの総合訓練施設「ANA Blue Base」(東京・大田区)で行われた発表会では、ANAC取締役の小林義己氏がブランド名「ANA FINDELISH」について、「”FIND”(見つける)と”DELISH”(美味しい)を組み合わせた造語」と解説。ロゴマークについては、「料理のソースをイメージした。そこに飛行機をあしらっている」と説明した。

▲ANAC取締役 小林義己氏。

小林氏はまた、ANACの強みを「レシピを作る能力のあるシェフがたくさんいること」、「ANAグループに属していること」と説明。「グループ企業に力を借りながら、他社でできないような商品造成を行う」と話した。

「グルメ紀行ボックス」は、小分けの食材と調味料、レシピがセットになっており、手軽に調理が可能。名店の味を家庭で楽しめる。第1弾は富山市の「御料理ふじ居」とコラボレーション商品で、メニューは天然ブリの照り焼きと、ベニズワイガニや富山県産米「富富富」を使った炊き込みご飯。12月末からは高知市の「オーベルジュ土佐山」、2020年3月からは長崎市の「史跡料亭 花月」とのコラボレーション商品を取り扱う。

また、ファーストクラス担当シェフ監修のオリジナル商品として、カレーとフィナンシェを発表した。カレーはビーフ、チキン、ポークの3種類で、フィナンシェはラ・フランス、スイカ、梅、和栗の4種類。2019年度中に、百貨店のカタログギフトやECサイト、量販店等での販売を予定している。

小林氏は、「ANAグループは総力を挙げて地方創生、地域貢献に力を注いでいる。ANACは食を通じてこの取り組みに貢献したい」と外販事業への意気込みを語った。

▲「グルメ紀行ボックス」第1弾 富山市「御料理ふじ居」とのコラボ商品。

▲「グルメ紀行ボックス」調理サンプル。

▲「グルメ紀行ボックス」調理サンプル。

▲オリジナルフィナンシェ。

▲フィナンシェセットの外装デザインにもこだわりが。