ANA、180席仕様のA320型機を来年1月から投入へ バニラ返却の3機

全日本空輸(ANA)は2020年1月から、エアバスA320型機の新仕様機「32G」を投入する。

バニラエアにサブリースしている3機のリースバックを受けた機体を使用するもの。バニラエアは、現在運航する15機のうち12機を、統合するピーチ・アビエーションの機体仕様に変更する計画で、残り3機の動向に注目が集まっていた。

ANAによると、機体仕様をANAが運航するエアバスA320型機と同様の166席構成とする場合、設計や配線変更など大幅な改修を要するため、当局からの承認から改修まで最長で2年程度を要し、リース会社への返却整備期間を考慮すると、運航できる期間がほとんどないことや、ボーイング787型機のエンジン問題により、他の機種の稼働を想定以上に増やしたことから退役時期が早まり、一時的に国内線機材が不足することから、路線維持やオペレーションの安定を優先して180席構成での導入を決めたという。運航期間は約1年で、Q400型機と同様の機内Wi-Fiを活用したエンターテインメントサービスを導入する。

座席数は普通席180席で、プレミアムクラスの設定はない。1列目の座席利用には制限を設け、利用を希望する場合は搭乗当日空港カウンターで問い合わせる必要がある。通常のANA国内線と同様、機内販売やドリンクのサービスは行う。

現段階で、1月6日から東京/羽田〜岩国・八丈島・徳島の3路線に投入し、2月には東京/羽田〜八丈島・岩国・佐賀線、3月には東京/羽田〜庄内・八丈島・富山・能登・萩石見線に投入することを予定しているものの、変更となる可能性もあるという。