ゼロ戦、熊本空港に慰問飛行 5月29日

ゼロ戦

熊本空港に慰問飛行する零式艦上戦闘機(ゼロ戦) 撮影:中村 泰三

 零式艦上戦闘機(零戦)の「里帰りプロジェクト」を推進してきたゼロエンタープライズ・ジャパンとYCグループは、2016年5月27日から30日にかけて鹿児島県内での零戦一般公開ならびにDVD制作用の空撮飛行を実施する予定です。また、メインスポンサーには熊本県の「セルモグループ」が決定し、震災の被害を受けた熊本県への慰問飛行も実施すると発表しました。

 零戦里帰りプロジェクトは「戦後70年を迎え、今一度戦後の日本を振り返る機会をつくる」ことを目的としています。平成28年熊本地震で甚大な被害を受けた熊本に対し、災害からの復興への願いを込めて「個々人が今、やるべきこと、できることをやろう!」というキャッチコピーのもと、より積極的な意味を込めた飛行イベントを行う考えです。

 今回の飛行は、熊本の震災で延期となった2016年4月23日から25日の一般公開ならびに空撮飛行を実施するもので、基本的には主に海上ルートを飛行する見込みです。

 5月27日と28日は鹿児島空港で試験飛行と空撮飛行を実施し、熊本空港への慰問飛行は5月29日を予定しています。また、5月30日は空撮飛行と熊本空港慰問飛行予備日としています。雨天の場合は中止する可能性もあります。

 ゼロ戦の飛行に必要な資金は、セルモグループのスポンサー費用ならびに空撮映像DVDを販売する費用で賄い、既に事前予約販売を開始しています。また、DVDの購入者はエンドロールに氏名を明記して今回の飛行に協賛した記録を将来に残すとともに、販売収益の一部は熊本、大分への義援金とします。