国民生活センター、LCCに関するトラブルを公表 予約の最終確認画面や、総額表示が進む?

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国民生活センターは、運航開始から1年を迎えたLCCに関するトラブルを公表した。

特に、ウェブサイトでの予約に関するものが多く、

「最終確認画面がなく、搭乗者名や予約条件全般の確認ができなかった」
「利用できない組み合わせの便を、候補として提示された」

というものが多いようで、国民生活センターでは、システムの体制や準備について未成熟な点がみられることや、広告表示の運賃だけでは利用できない点を問題点として挙げている。

「航空会社事由の時刻変更によるキャンセルで、返金に約款にない条件を付けられた」という声もあり、国民生活センターでは「対応が未熟」とコメントしている。

国民生活センターでは、LCC各社に対し、予約画面に、電子消費者契約法等に示されているように、最終確認画面を設置し、消費者が申し込み内容全般を確認できる手順を整えるほか、予約操作で不具合が起こらないよう改善し、注意表示等が適切にわかりやるい表現で示されるようにすること。

また、運賃以外に必ず必要な手数料等は、運賃額に併記するか含んで示せるようにし、消費者に誤解を与えないようにするよう求めている。

約款は、解釈をめぐってトラブルが起こらないよう、消費者が、契約内容や運送条件を容易に理解できるよう整えるほか、消費者窓口等の体制整備を進めることもあわせて求めている。

消費者に対しては、LCC各社で異なるルールを確認することや、運賃が安い便は空港へのアクセスが困難であることもあるので、他の交通機関を含めて検討するように呼びかけている。

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