全席電源完備 新シート搭載のANA国内線777(普通席)

全日本空輸(ANA)は、パーソナルモニター付きの新シートを導入した国内線用のボーイング777-200型機を11月16日から就航させる。本稿では、新仕様機の普通席を紹介する。

普通席には、自動車用シートを手掛けるトヨタ紡織とANAが共同開発したシートが採用された。2015年から国内線用ボーイング767-300型機に採用しているシートを改良したもので、背もたれのフレーム形状を最適化した。腰をしっかり支えることで、リラックスできる姿勢を保持する。

タッチパネル式パーソナルモニターは11.6インチで、国内線普通席としては最大。体格にかかわらず、見やすく使いやすい角度に設定されている。

PC電源は座席下、USBポートはパーソナルモニター下に設置された。

カップホルダーはクローバー型の新形状。紙コップが取り出しやすいように改善されている。

▲L2ドア前、11列目の非常口座席。

▲座席ごとに異なる柄のシートファブリック。

この新シートは快適性が評価され、2019年度グッドデザイン賞を受賞した。今後、ボーイング777-200型機(8機)と同787-8型機(11機)を対象に、2022年度上期までに順次導入される。普通席の座席数は、プレミアムクラスの増席により両機種とも減少。ボーイング777-200型機は364席(同384席)、同787-8型機は普通席284席(同323席)となっている。

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