キャセイ機内で低圧状態の酸素ボンベが見つかる事案相次ぐ 8月から7件発生

キャセイパシフィック航空(エアバスA350-1000型機)

キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空は、機内に搭載されている携帯用酸素ボンベが低圧状態で発見される事案が相次いでいることを明らかにした。

9月24日時点で7件発生しており、すべてフライトの前後に行われる定期点検で発見された。すべての酸素ボンベを再充填したという。

8月17日には香港発トロント行きのCX826便で22本中5本、8月18日には香港発トロント行きのCX826便で22本中8本、8月30日にはデンパサール発香港行きのKA361便で16本中1本、9月1日には高雄発香港行きのKA459便で16本中1本、9月4日にはダナン発香港行きのKA221便で7本中1本、9月16日には香港発大阪/関西行きのCX502便で20本中1本、9月21日にはクアラルンプール発香港行きのKA730便で16本中1本が低圧の状態で発見された。9月16日のCX502便では、客室乗務員による定期点検中に遮断弁を不注意で開けてしまったという。

キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空では、乗員と乗客の安全が損なわれることはなかったとしながらも、警察と香港民間航空局に報告し、内部調査を開始した。関係するフライトの客室乗務員は乗務を停止している。

機内に搭載している携帯用酸素ボンベは、機内が減圧された際に客室乗務員が使用するもの。この他に、全席に酸素マスクを備え付けている。