中部国際空港第2ターミナル、供用開始 LCC5社使用、利用料は従来の約半分

中部国際空港の格安航空会社(LCC)向けターミナルとなる第2ターミナルが、きょう9月20日オープンした。

午前4時40分にオープンし、中部国際空港の犬塚力代表取締役社長やマスコットキャラクターの「なぞの旅人フー」らが利用者を出迎えた。先着50人には移転する5社のノベルティグッズセット、一番乗りの乗客には加えて、「なぞの旅人フー」のぬいぐるみがプレゼントされた。

到着初便は午前5時28分着のマニラ発ジェットスター・ジャパンGK94便、出発初便は午前7時38分発の沖縄/那覇行きジェットスター・ジャパンGK381便だった。出発初便は札幌/千歳行きエアアジア・ジャパンDJ1便となる見通しだったものの、乗客の着席に時間を要したことから、出発が遅れた。

空港島南側、ボーイング787型機を展示している複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS」に隣接して建てられ、現ターミナルの第1ターミナルからセントレアガーデン経由で徒歩約4分、鉄道などが発着するアクセスプラザから動く歩道経由で徒歩約7分かかる。名鉄が乗り入れるアクセスプラザから第2ターミナルまでは段差がなく、動く歩道もあるため、大きな荷物を持っていても安心して移動できる。

第2ターミナルは2016年3月に整備を決定し、2018年5月に工事に本格着工していた。延床面積は約45,000平方メートル。国際線300万人、国内線150万人の年間450万人の利用に対応する。旅客施設使用料は、第1ターミナルは2,570円、第2ターミナルは1,280円で、第1ターミナルの半額程度に抑える。国内の空港によるLCCターミナルの運用は、東京/成田・大阪/関西に次いで3空港目。かつては沖縄/那覇の貨物エリアにもLCCターミナルがあったものの、ターミナルの拡張に伴い運用を終了している。

供用開始当初に利用するのは、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパン、チェジュ航空、ティーウェイ航空、エアプサンの5社。中部国際空港に乗り入れるLCCは11社で、移転を決めたのは半数以下に留まる。供用開始当初は、国際線は6都市へ週45便、国内線は5都市へ1日14便を運航することになる。