JR各社、消費税引き上げに伴う運賃改定の認可申請

JR10パーセント新運賃

JR各社は、10月1日の消費税引き上げに合わせた鉄道運賃の変更認可を行った。

JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州の普通旅客運賃については、現行の税抜運賃に1.1を乗し、円単位を四捨五入した価格となる。普通旅客運賃以外の運賃・料金は、現行の税込運賃に110/108を乗し、円単位を四捨五入した価格となる。各社とも、収入が全体で現行の運賃の110/108となるよう一部運賃・料金で調整を行う。

JR東日本は、電車特定区間など一部区間を除くきっぷ利用時の運賃・料金については上記4社と同じ変更方法となる。山手線、電車特定区間および東京地区の特定区間相互発着となる場合は、円単位を切り上げ10円単位となるようにする。また、ICカードを利用した場合の普通旅客運賃は、税抜運賃に1.1を乗し、端数を切り捨て1円単位にした価格となる。これにより、山手線、電車特定区間はIC運賃がきっぷ利用時よりも安くなる。その他の区間においては、IC運賃が高くなる場合も安くなる場合もある。現在のIC運賃ときっぷ運賃の大小関係が変わる区間も存在する。収入が全体で現行の運賃の110/108となるよう一部定期旅客運賃で調整を行う。

JR北海道は、経営環境の悪化に伴い消費税引き上げ分以上の改定を行い、新たに運賃を定める。例として、札幌駅から新千歳空港駅は、現行1070のところ1150円、札幌駅から旭川駅は現行2490円のところ2860円となる。