仁川国際空港に到着免税店、5月31日開業 中堅事業者を選定

仁川国際空港に韓国で初となる到着免税店が、5月31日にオープンした。同日に開かれたセレモニーには、政府関係者など約100名が参加した。

韓国では、到着免税店を導入するための関税法改正案が2003年に発議されたものの、税関や検疫などの懸念により、6回に渡って見送られた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2018年8月に検討を指示し、同12月に関税法を改正、今年4月に運営事業者との契約を締結し、オープンに至った。

第1ターミナルは東西に計2店舗、広さはそれぞれ190平方メートル。第2ターミナルは中央に1店舗、広さは326平方メートル。運営事業者は、第1ターミナルはSM DUTY FREE、第2ターミナルはENTAS DUTY FREEといずれも中堅事業者を選定した。仁川国際空港公社では、中堅事業者の入札への参加を許可し、施設整備などは空港側が負担する。

販売品目からはタバコと検疫対象品目が除外され、香水や化粧品、酒類、健康商品、ファッションアクセサリー類のみを販売する。売り場面積の20%以上で、国内の中小企業が生産した製品を販売する。

Airport Service Qualityに参加する世界88カ国333空港のうち、73カ国の149空港に到着免税店が設置されている。日本では2017年4月に初めて開業し、4空港に設置している。中国では2008年に北京と上海の2空港で許可されている。海外消費の国内消費への転換や、旅行者の利便性確保を目的としている。韓国では6ヶ月に渡る試験運用後、全国に拡大を目指す。