横浜市営地下鉄、脱線事故の不通長期化か 復旧作業が難航

横浜市交通局は、市営地下鉄ブルーラインの脱線事故の復旧作業が難航していることを明らかにした。

6月6日に下飯田駅で発生した脱線事故のため、横浜市営地下鉄ブルーラインは、踊場~湘南台駅間で運転を見合わせている。

復旧作業にあたっては、市営地下鉄職員のほか、JR東日本、東急電鉄、委託事業者の作業員らのべ650名が従事している。脱線していた6両編成の5両中、3両(2・3・6号車)はレール上に引き上げたが、中間の4・5号車は、枕木の損傷が激しいことから、バラスト(枕木下に敷いた砕石)内に車輪が沈み込んでいるため、車体が傾きトンネル側壁に接近しており、4号車と5号車との間に必要となる作業空間を確保できず、車両を引き上げることが困難な状況だという。また、レール上の6号車の台車にひずみがあることが判明し、他の車両についても車両基地までの搬送に耐えられない可能性があるため、同局は撤去方法を再検討している。

このため、同局は、当初、「想定しうる最短の工程で9日始発からの全線運行再開」としていた復旧見込みを撤回した。現時点では、全線運行再開時期の見込みは立っていないとしており、復旧作業は長期化する見込みだ。

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