ANA、国内線主力機材のシート刷新 全席にパーソナルモニター、プレミアムクラス増席

全日本空輸(ANA)は、主力機材の国内線のプレミアムクラスと普通席全席に、パーソナルモニター付きの新シートを今秋から導入する。

導入機材はボーイング777-200型機8機とボーイング787-8型機11機で、2022年度上期にかけて刷新する。刷新後、国内線のパーソナルモニター付き機材は41機となる。普通席とプレミアムクラスの両シートには、USB電源とAC電源を備える。パーソナルモニターでは、ビデオ番組やオーディオ番組、電子書籍など約190コンテンツを楽しむことができる。

普通席のシートはトヨタ紡織と共同開発し、11.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターを装備する。トヨタ紡織のシートは、国内線用ボーイング767-300型機6機で採用されている。背もたれのフレーム形状の最適化やカップホルダーの形状改善、テーブルやアームレストの高さや角度の設計など、身長や体格差にとらわれず、快適に利用できる工夫を凝らした。

プレミアムクラスのシートはSAFRAN製で、電動リクライニング機能や15インチのタッチパネル式パーソナルモニターを装備する。90度に回転する大型テーブルや収納式サイドテーブル、座席横にはペットボトルなどを収納できる小物入れを設置する。隣席との間には大型ディバイダーを設置し、プライバシーにも配慮する。

シートの刷新に合わせて、プレミアムクラスを増席する。座席数は、ボーイング777-200型機はプレミアムクラス21席と普通席384席の計405席から、プレミアムクラス28席、普通席364席の計392席へと変更する。ボーイング787-8型機はプレミアムクラス12席、普通席323席の計335席から、プレミアムクラス28席、普通席284席の計312席へと変更する。

2017年度に導入したエアバスA321neoには、すでにタッチパネル式のパーソナルモニターを全席に設置している。主力機材への拡大により、サービスを強化する。

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