ANA、羽田で改元記念セレモニー 「令和」にちなんだCA・GSが参加

全日本空輸(ANA)は4月30日からきょう5月1日にかけて、羽田空港で改元を祝うセレモニーを実施した。

セレモニーは、元号が令和に変わってから初めてのANA出発便となる5月1日午前0時5分東京/羽田発、バンコク/スワンナプーム行きのANA849便に合わせて行われた。改元前の4月30日午後10時40分頃、セレモニー冒頭でマイクの前に立ったANAの平子裕志代表取締役社長は、「30年間の平成の時代に感謝し、新しい令和の時代をいち早くお祝いしたいという気持ちでこの場を設けた」とあいさつ。

続けて、ANAの沿革について、「昭和27(1952)年12月にヘリコプター2機で産声をあげ、これまで国内線は66年間運航してきた。昭和と平成にどっぷり浸かった人生。国際線はその半分の33歳。昭和61(1986)年にスタートしたので、昭和生まれ平成育ちといったところ」と人間の人生に例えて説明した。最後に「我々の安全に対する姿勢はずっと不変。いつの時代でも安全を第一に、そして新しい時代に必要とされるエアラインを目指していく」と締めくくった。

その後、航空機の日々の運航や整備状況などに関する記録を書き記す航空日誌の引き継ぎが行われた。通常、航空日誌には航空機を点検した整備士と機長が署名するが、今回は平子社長も署名。「経営の基盤であり、社会への責務である安全を令和の時代も守り抜きます」と安全への思いを記した。

航空日誌に署名したANA849便の清水智機長も、「元号は令和に変わるが、ANAの安全運航に対する取り組みはこの先も変わらない。どうぞ安心して今宵もANAの空の旅をお楽しみください」と、安全に対する姿勢を強調した。

ANA849便の搭乗が始まる午後11時35分頃、ゲートではグランドスタッフが「新元号での初フライトが皆様にとってあたたかく穏やかに、そして大きく咲き誇る新しい時代に向かう旅立ちのひとときとなりますよう、ANAスタッフ一同、心よりお祈り申し上げます」とアナウンス。平子社長も地上職員とともに一礼した。

いよいよ平成の時代の終わりが近づいた午後11時55分頃、改元を祝うカウントダウンが始まった。この場には、客室乗務員の猪上和さんと渡邉令奈さん、グランドスタッフの土屋和さん、本間令子さんも参加。再びマイクの前に立った平子社長が、「今日ここに来てもらった客室乗務員とグランドスタッフは、4人とも平成生まれ。そして名前に『令』『和』の字が付いている」と紹介した。

4人と平子社長は、南日隆男東京空港支店長と増田一輝整備士、イベントに参加した空港利用客とともにカウントダウン。令和の時代の幕開けを迎えると、くす玉を開いて改元を祝った。その後、セレモニー会場付近では記念品として「令和」シールとチョコレートが配布された。

▲(左から)増田整備士、渡邉さん、本間さん、平子社長、南日支店長、土屋さん、猪上さん。

▲ANA849便に搭乗する乗客。

▲乗客に記念品を配る平子社長。

▲ANA849便の乗客に配られた記念品。

▲ANA849便の出発を手を振って見送るANA社員。

▲「令」ポーズで記念撮影する空港利用客。

▲セレモニー後に記念品を配布するグランドスタッフ。

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