東京地裁、I.Aホテルズに保全管理命令 負債総額約12億円、東京商工リサーチ

I.Aホテルズ

東京商工リサーチによると、関東や中部で5軒のホテルを展開しているI.Aホテルズが、東京地裁から保全管理命令を受けた。負債総額は約12億2,300万円。

浅草などで雑貨店やホテルを運営する、わけあり本舗の関連会社。2015年5月に設立し、資本金は2,000万円。2017年にかけて、富士山リゾートホテル、かんざんじ温泉堀江の庄、上野フレックスホテル、クインシーズイン豊橋、筑波温泉ホテルの運営を開始し、現在も運営している。従業員数は2018年8月現在で250名。両社ともに、東京地裁へ民事再生法の適用を申請していた。

グループの旅行会社である日本の旅エンジョイが、海外企業からの売掛金の回収難により資金繰りが悪化し、I.Aホテルズが貸し付けていた約4,500万円の返済が不能となったほか、2018年9月の台風によって、外国人客の宿泊予約が半数以上キャンセルとなったことなどが原因。ホテルの営業は継続する。

保全管理人には、功記総合法律事務所の田川淳一弁護士が選任された。(金額に誤りがあり、訂正いたしました)