ボーイング787型機も”里帰り” JAL、東京/成田〜シアトル線開設

日本航空(JAL)はきょう3月31日、東京/成田〜シアトル線を開設した。1992年の運休以来、27年ぶりの運航再開となる。

東京/成田〜シアトル線の開設により、JALの北米西海岸の就航都市はバンクーバー、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴを合わせた5都市に拡大。就航路線は6路線となった。

シアトルでの乗り継ぎ利便性を高めるため、現地で最大のネットワークを展開するアラスカ航空との共同運航(コードシェア)路線を拡大。マイレージ提携も実施し、アラスカ航空のマイレージ会員に対する訪日需要の獲得も図る。

シアトル行きのJAL68便は、東京/成田を夕方に出発し、シアトルに同日昼頃に到着する。折り返し便のJAL69便は、シアトルを午後に出発し、東京/成田には翌日夕方に到着。東南アジア路線との乗り継ぎも可能で、接続需要の獲得も目指す。機材はJAL SKY SUITE仕様のボーイング787-8型機を使用する。

JL68便の初便出発に合わせて成田空港の62番ゲートで開かれたセレモニーには、JALの赤坂祐二代表取締役社長が出席。「私にとってはシアトルと言えばボーイングの街という印象。JALで使っているボーイングの飛行機のほとんどは、シアトルが生まれ故郷。きょう使用しているJA838J(機材の登録記号)も久しぶりにシアトルに帰り、故郷に錦を飾る」とコメントした。

セレモニーには、JALのCMにシアトル開設準備室長役として出演している俳優の阿部寛さんがゲストとして登場。ゲート前は拍手に包まれた。シアトル在住の友人がいるという阿部さんは、「綺麗な街だと聞いている」と話した。まだシアトルを訪れたことはないというが、司会から「JALの翼でシアトルへ」と勧められると、「ぜひ行きたい」と応じた。

搭乗が始まると、阿部さんは赤坂社長と並んで搭乗客を見送った。

JL68便の初便には、座席数186席に対して184名が搭乗。地上で赤坂社長とJAL社員がペンライトを振って見送る中、シアトルへ向けて出発した。

▲初便の搭乗客に配布された記念品。

▲シアトルへ”里帰り”するボーイング787-9型機。

■ダイヤ
JL068 東京/成田(18:00)〜シアトル(11:00)
JL067 シアトル(14:20)〜東京/成田(16:30+1)