JAL、成田の新ファーストクラスラウンジ公開 阿部寛さん「ラーメンが斬新」

日本航空(JAL)は、成田空港の第2旅客ターミナル本館4階のファーストクラスラウンジを4月1日にリニューアルオープンする。

リニューアルを手がけたのはマンダリン オリエンタル東京のメインダイニングなどを手がけた乃村工藝社A.N.D.クリエイティブディレクターの小坂竜氏。「モダンジャパニーズ」のコンセプトをもとに、上品で洗練された落ち着きと、バラエティに富んだ空間展開を実現した。

リニューアル後のラウンジは、カウンタースタイルの「JAL’s Table」を中心とした1つ目のダイニングエリアと、握り寿司専用カウンター「鮨 鶴亭」を設えた2つ目のダイニングエリア、既存のシックなラウンジエリアの3つのエリアによって構成されている。

1つ目のダイニングエリアのデザインは、全体の色調をJALの機体の色である清潔感ある白を基調として、真鍮色で華やかさが加えられている。

食事は、JAL特製ビーフカレーと山形県産特A米「雪若丸」、Soup Stock Tokyoのオマールエビのビスク、メゾンカイザーのクロワッサン・バケットなどをビュッフェスタイルで用意した。

新たに導入した「JAL’s Table」では、ラウンジスタッフが目の前で食事を取り分けて提供してくれる。メニューには、テーブルコーディネーターの山本侑貴子氏による和御膳やサラダプレートなどがラインナップ。さらに、要望の多かったラーメンを新たにメニューに取り入れた。JAL特製の豚骨ラーメンと、人気ラーメン店「阿夫利」とのコラボレーションによる柚子塩ラーメンの2種類を用意している。

2つ目のダイニングエリアは、中央に白木の寿司カウンターを設えた、和のイメージの木の空間。空のイメージを持たせるため、テーブルには風鈴のような照明が設置されている。

新設した握り寿司専用カウンター「鮨 鶴亭」では、注文を受けてから職人が握る本格的な寿司を提供。季節ごとに変わる日本酒3銘柄のほか、マスターオブワインの大橋健一氏とワインテイスターの大越基裕氏がセレクトしたワインやローランペリエのシャンパンとともに楽しめる。

また、桜の季節に合わせ、ローラン ペリエ ロゼを4月1日と2日の2日間限定で提供する。握り寿司の提供時間は午前7時30分から午後0時30分までと、午後3時から同8時まで。

2つのダイニングエリアと既存のエリアは内廊下で繋がれており、3つのエリアの回遊を促す。内廊下に設置されたシャンデリアのアートは、竹とんぼのような形で構成されており、日本の空をイメージしている。

メディア向けに開かれた内覧会では、JAL国際線イメージキャラクターの阿部寛さんがゲストとして登場。ラウンジ内を見学した阿部さんは、大きな寿司カウンターが印象に残ったという。ラウンジに入った際はつい食べ過ぎてしまうと話し、新メニューのラーメンにも「海外の人も喜ぶと思う。斬新で非常にいい」と興味を持った様子だった。

JALは、成田空港の国際線ラウンジのリニューアルを進めており、今般の本館4階ファーストクラスラウンジのリニューアルオープンに伴い、あす4月1日からは本館3階ファーストクラスラウンジエリアを閉鎖して改修工事を開始する。工事期間中は、本館4階ファーストクラスラウンジと本館2・3階サクララウンジ、サテライト側ファーストクラス・サクララウンジが利用可能。全体の工事完了は秋頃を予定している。

なお、本館3階ファーストクラスラウンジの工事期間中、英国の高級靴メーカーJOHN LOBB(ジョン ロブ)社とのコラボレーションによるシューシャインサービスは本館4階ファーストクラスラウンジの個室で提供する。