京成上野駅、3月19日リニューアル完了 発車メロディを初導入

京成電鉄は、京成上野駅のリニューアル工事が3月19日に完了すると発表した。

今般のリニューアルでは、駅の内装が上野公園の桜をモチーフとした柄や上野周辺の文化施設の石造りをイメージしたものとするほか、照明やトイレも全面的に改装。また、東京藝術大学との連携により、同大学音楽学部が作曲・録音した発車メロディを導入する。京成電鉄における発車メロディの導入は今回が初めて。

ホームやコンコースの行先表示器には日本語、英語の他に簡体中国語、韓国語を追加し、全4言語表示となる。また、コンコースの行先表示器については片面表示から両面表示に変更して視認性を向上。幅広自動改札機を増設するほか、手荷物預かりカウンターを新設、東京都観光情報センターをリニューアルして外国人旅行客への対応力を強化する。土産店をはじめ、カフェやドラッグストアなどの新店舗も開業する。

京成電鉄は、東京オリンピックに向けて利用客の増加が見込まれることを踏まえて2017年4月から同駅のリニューアル工事を行なっていた。工事が完了する3月19日は、午前11時から利用客に記念品を配布する。

なお、発車メロディについては、1番線は「芸術」をテーマにチェンバロやオーボエによるバロック音楽風の華やかなメロディ、2番線は「自然」をテーマに鳥のさえずりや木々を渡る風をヴァイオリン・フルート・ファゴットの旋律やハープのグリッサンドで表現したメロディ、3番線は「歴史」をテーマに日本の歴史と上野とのつながりをイメージした箏独奏のシンプルなメロディ、4番線は「科学」をテーマに軽やかなリズムと木管楽器を中心とした優しく呼びかけるようなメロディとなる。また、「スカイライナー」「イブニングライナー」「シティライナー」の発車時は、日本の伝統楽器である笙(しょう)の和音をコンピューターで制作した、「旅立ち」がテーマのメロディを使用する。