デルタ航空、アトランタで生体認証技術導入 ワイドボディ機の搭乗時間は9分短縮

デルタ航空はアメリカ税関国境警備局(CBP)、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港、アメリカ運輸保安局(TSA)とともに、アメリカ初となる生体認証技術を導入したアトランタ空港国際線ターミナル(Fコンコース)を公開した。

チェックインから搭乗に至るまでのプロセスに、生体認証技術を活用した。自動チェックイン機、手荷物預け入れカウンター、保安検査場、搭乗口、到着便の入国審査で顔認証技術を活用する。

顔認証オプションの選択は10月中旬から部分的に開始しており、1ヶ月で約25,000人の乗客のほとんどが選択し、利用しなかった乗客は2%以下だった。利用者はこれまではパスポートを最大4回提示する必要があったものの、省略できる。初期データでは、搭乗時にかかる時間は1人平均2秒短縮され、ワイドボディ機の搭乗時間は9分短縮できるという。

提携するアエロメヒコ航空、エールフランス航空、KLMオランダ航空、ヴァージン・アトランティック航空の同ターミナル発着便の利用の際にも、顔認証技術の利用を選択することができる。

デルタ航空は、デトロイト・メトロポリタン空港のマクナマラ・ターミナルでも7月から搭乗口での顔認証試験を開始しており、12月半ばまでに国際線搭乗口すべてに拡張している。2019年にはチェックインから搭乗口まで、個人認証が必要なすべての場所に顔認証技術を導入することを予定している。

デルタ航空では、預け入れ手荷物の管理を容易にする無線ICタグ技術(RFID)の導入、スマートフォン用アプリを利用した自動チェックインや預け入れ手荷物追跡システム、業界の垣根を越えた提携による機内インターネット環境の整備、入国審査場で効率性を上げる技術の導入、パイロットが乱気流を避けてより快適なフライトを提供するための画期的なアプリケーションの導入といった取り組みを継続的に行っている。

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