JR九州、駅ビル・ホテル事業再編 HD化で経営効率化図る

九州旅客鉄道(JR九州)は、駅ビル事業およびホテル事業を再編すると発表した。

同社の駅ビル・ホテル事業は、鉄道に並ぶ基幹事業として順調に拡大してきたものの、近年はEコマースとの競争や人手不足の常態化などにより事業環境が急速に変化。こうした状況に対応するため、より機動的かつ柔軟な意思決定と業務執行を可能とすべく、両事業において中間持株会社の設立を核としたグループ再編を実施する。

まずは「小倉ターミナルビル」を駅ビル事業とホテル事業に分割。12月26日に「JR九州ステーションホテル小倉」を設立し、2019年4月1日付でホテル事業を移管する。また、同日付で、駅ビル6社の共同株式移転により「JR九州駅ビルホールディングス(JR九州駅ビルHD)」、ホテル3社の共同株式移転により「JR九州ホテルズアンドリゾーツホールディングス(JR九州ホテルズアンドリゾーツHD)」を設立する。「JR九州駅ビルHD」の代表取締役社長には現・JR博多シティ代表取締役社長の渡邊晴一朗氏、「JR九州ホテルズアンドリゾーツHD」の社長には現・JR九州事業開発本部ホテル開発部長の松本淳也氏が就任予定。

また、今般の再編に合わせ、小倉・長崎・鹿児島の駅ビル運営会社について、「JR小倉シティ」、「JR長崎シティ」、「JR鹿児島シティ」に商号変更する。