”空飛ぶウミガメ”お披露目 ANAのエアバスA380型機初号機、塗装完了

全日本空輸(ANA)が受領する、総2階建て旅客機のエアバスA380型機の初号機が現地時間12月13日、ドイツ・ハンブルクの塗装工場からロールアウトした。

機体の塗装は3色で、ハワイの「空」をイメージしたANAブルー、ハワイの「夕陽」をイメージしたサンセットオレンジ、ハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンとなる。機体にはウミガメの親子を描いた特別塗装が施され、「FLYING HONU」との愛称が付けられる。

初号機は3月にフランス・トゥールーズで最終組立工程を開始し、8月に機体が完成。9月にドイツ・ハンブルクに初飛行を行い、客室の組み立てと塗装を行っている。塗装にあたっては、930のステンシルで精巧なデザインを施した。通常の塗装工程に特別なプロセスを加えたという。準備には8,000時間ほどを費やしたとした。

残りの作業の後、来年3月にも引き渡しを目指す。東京/成田〜ホノルル線で2019年5月24日より運航を開始する見通しで、当初は火・金・日曜の週3便より運航を開始し、2号機を投入する2019年7月1日より火・金・日曜は1日2便、それ以外は1日1便の週10便に便数を拡大する。

客室仕様は、1階は全席をエコノミークラス383席、2階はファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席を設ける。ファーストクラスにはドアを装着した個室型シート、エコノミークラスには隣接する座席のレッグレストを上げて、3席か4席をベッドのような状態として過ごすことができるカウチシート「ANA COUCHii」を初導入する。バーカウンターや多目的ルームも設置する。

エアバスはこれまでに、200機以上のエアバスA380型機を航空会社に納入し、世界の14社が運航している。2分に1回の割合で離陸を行い、1日325機が運航し、1日約14万人が利用しているという。エアバスA380型機を運航している最短路線はドバイ〜カラチ線、最長路線はドバイ〜オークランド線だという。

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