関空発着便の予約変更は依然混乱 台風被害受け

台風21号で甚大な被害を受けている関西国際空港の発着便を利用する人々の間では、予約の取り直しやキャンセルに向けた手続きへの混乱が続いているようだ。

9月5日19時現在、同空港を管理する関西エアポートが閉鎖期間見込みを「6日の再開はない」とのみ発表していることから、航空会社各社が数日先の便の都合を決定できないなど対応に苦慮しているのが実情で、それに伴い変更・払い戻しへの対応が会社ごとに対一定していないのが現状だ。

数日以内に関西国際空港から出発もしくは帰着する予定がある場合は、出発前に航空券の発券元(旅行代理店もしくは利用航空会社)に対し、代替便の予約(行き先または日程変更)を済ませておくようにしたい。

ただし、各社のカスタマーサービスの案内電話は話し中が続いたり、係員が出るまで相当待たされるといった事態が起きており、予約の取り直しや払い戻しの申し出にはかなりの労を要するようだ。各航空会社の公式ウェブサイトで予約変更ができるケースも多い。他社便への変更を認めることもあり得るので、詳細はウェブサイトなどで確認のこと。

なお関西国際空港を主要ハブとする格安航空会社(LCC)のピーチは、同社便の利用を条件に日程変更や行き先変更、手数料なしでの返金などに応じている。ただし、別の都市から関西圏までの地上交通費は旅客が負担する条件となっている。

一部の航空会社は中部国際空港や成田空港発着の代替便、臨時便を運航しているほか、日本国内の他の都市を発着するフライトへの変更を受け付けている。全日本空輸(ANA)では11日までの航空券の販売を一時的に見合わせており、香港エクスプレス航空は9日までの欠航を早くも決めている。