ウェスティン都ホテル京都、大規模リニューアル 2020年春にも完了

近鉄・都ホテルズと近鉄不動産は、ウェスティン都ホテル京都の大規模リニューアルを実施する。2020年春にもグランドオープンする。

客室は京都・東山の自然をイメージした内装デザインとし、床や壁材の一部に木の風合を取り入れるほか、家具の金属部分については、やわらかく輝くシャンパンゴールド色を配するなど、ナチュラルな中にもモダンなテイストを感じさせるデザインに仕上げる。

2室を1室にすることなどで、平均客室面積をこれまでの約35平方メートルから約50平方メートルに引き上げる。全客室の浴室に独立した洗い場を設けるなど、利用客のニーズに対応した設備を取り入れた。客室数は現在の499室から約270室となる。

ホテル敷地内で掘削する温泉を利用したスパ施設を新たに設ける。総面積約1,000平方メートルのゆったりとした空間に、水路閣をイメージしたデザインをあしらった、華頂山に続く庭園と一体となる半露天風呂に配するなど、日本の温泉文化を感じられるようにした。現在3階にあるフィットネスに加え、スパ施設内にも新たにジムを設ける。

レストランは、都ホテルの伝統あるフランス料理をさらに磨き上げて提供するメインダイニングを設ける。京都市街の景観を楽しめるよう北側一面をガラス張りにし、ライブキッチンなどを備えたビュッフェレストランを新たに設けるなど、宿泊以外の客にも利用しやすいレストラン構成となる。

クラブラウンジは3階に移設し、面積を拡大する。ゆったりしたソファや、料飲に適したチェアなどを用意する。フリードリンクやカクテルタイム、朝食もメニューを充実して提供する。

リニューアル後の施設概要は、建物は地上11階、地下2階、塔屋3階建て、客室数は約270室、宴会場17室、料飲施設5施設となる。ウェスティンホテル京都は、「リニューアルにより、京都を代表する高級ラグジュアリーホテルとしての位置付けをさらに確かなものとする」としている。

投資額は198億円。6月から一部客室の改修工事を開始する。リニューアル工事中も営業を継続する。

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