シンガポール航空、シルクエアーを統合 2020年から客室アップグレード

シンガポール航空は、グループで短距離線を運航するフルサービスキャリアのシルクエアーを統合する。

統合に向けて新型シートを導入するなど、客室をアップグレードする。ビジネスクラスは新型のライフラットシートとなる。ビジネスクラスとエコノミークラスの全席にエンターテインメントシステムを導入する。これにより、シンガポール航空の客室との一貫性を持たせるという。客室アップグレードは2020年から開始する。投資額は1億米ドルに及ぶとした。シンガポール航空とシルクエアーの合併は、シルクエアーの客室のアップグレードが充分に済んだ後に行われる計画としている。

シルクエアーは1989年にトレードウィングスとして設立し、1992年に現在の名称に変更した。現在はボーイング737-800型機とボーイング737 MAX 8を22機、エアバスA320型機を11機保有している。将来的には全機をボーイング737型機に統一する。就航都市は16カ国の49都市に及び、広島にも就航している。

これまでは、シルクエアー利用時にANAマイレージクラブへのマイルの積算はできなかったものの、シンガポール航空に一本化されることでできるようになるとみられる。シルクエアーはスターアライアンスに加盟しておらず、一部の特典は受けることができない。

シンガポール航空グループでは、2017年7月にタイガーエアをスクートに統合している。シンガポール航空とシルクエアーの統合後のシンガポール航空グループの航空会社は、貨物航空会社を除くと、フルサービスキャリアはシンガポール航空、格安航空会社(LCC)はスクートに一本化されることなる。

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