「西郷どん」特別塗装機、鹿児島に向けて初便出発

日本航空(JAL)は、NHK大河ドラマ「西郷どん」の特別塗装機(ボーイング767-300型機、機体記号:JA615J)を、きょう4月21日より国内線に就航させた。

特別塗装機には、西郷吉之助(西郷隆盛)役の鈴木亮平さんのほか、島津斉彬役の渡辺謙さん、岩山糸役の黒木華さん、大久保正助役の瑛太さん、篤姫役の北川景子さんの出演者5名を機体の左右後方に描いた。運航期間は4月21日から11月末までを予定しており、東京/羽田〜札幌/千歳・大阪/伊丹・福岡・鹿児島・沖縄/那覇を結ぶ路線などで運航する。

同日午前には、羽田空港の格納庫でお披露目会を開催。主演の鈴木亮平さん、JALの佐藤靖之執行役員、NHKの正籬聡広報局長が出席した。

佐藤靖之執行役員は、「明るい未来を切り拓く、大きなスケールを描けた。鹿児島と羽田を就航して今年で40周年となった。グループでは日本エアコミューターが鹿児島を拠点として運航している。鹿児島拠点、歴史を活かして地域の振興に向けて盛り上げていきたい。」と話した。JALでは4月から6月まで、沖縄・奄美・南九州を特集する地域プロモーションを実施している。

特別塗装機の感想を求められた鈴木亮平さんは、「ちょっとすごいですね、感動します。昔から旅行が好きで、空の旅も大好きですので、その飛行機に自分の顔、自分が今一番大切に思っている作品の共演者のみんなの顔が載って、この飛行機が青い空をこれから飛ぶんだなと思うととてもロマンを感じます。何より格納庫自体に入ったのも初めてですし、こんなに間近でジェット機を見たのもは占めてですし、改めて鉄の巨大な塊が空を飛ぶのが不思議だと感じている。」と話した。撮影の舞台である鹿児島は、「いまや第二の故郷と呼んでも過言ではないくらい親近感、愛情を持っている。桜島を中心とした大自然、西郷どんのオープニングでも映っている火山を中心とした山と海と川と島、ここが他の県と違うところじゃないかと持っている。そこから生まれてくる食材、食べ物がとてもおいしい。大自然を見て育った人たちが温かくて、熱くて、薩摩武士の伝統が残っているなぁと思う所は、とても情が濃くて熱いんですが、礼儀を心得ている人たちだという印象があって、日本で唯一無二の素晴らしい場所と思っている。」と魅力を語った。

初便となった、東京/羽田を午後1時35分に出発する、鹿児島行のJAL649便では、出発前に羽田空港の10番ゲートで記念セレモニーを開催。搭乗時に乗客には、鈴木亮平さんからポストカード、JALの係員からはお菓子とメッセージカードを配布した。

乗客を見送った鈴木亮平さんは、初便の離陸を前に、「僕がへばりついているわけではないけれど、そういう気持ち。わくわくする。」と期待を込めて話した。