北海道エアシステム、就航20周年 記念の放水も

北海道エアシステム(HAC)は、3月28日、就航から20周年を迎えた。

HACは1997年9月30日に日本エアシステム(JAS、現在の日本航空)と北海道が共同で出資し、道内各地域を結ぶ航空会社として設立。1998年3月28日に札幌/千歳・旭川〜函館線、旭川〜釧路線の3路線を開設した。2003年には札幌/丘珠に就航し、2011年には拠点化、本社事務所を移転している。2004年に日本航空(JAL)とJASの経営統合によりJALグループへ編入したものの、JALの経営破綻により2011年にグループから離脱、2014年に再度JALグループ入りした。現在は札幌/丘珠〜釧路・利尻・函館・三沢線と函館〜奥尻線の5路線を運航している。

丘珠空港では記念セレモニーが開かれ、HACの桑野洋一郎代表取締役社長、札幌丘珠空港ビルの橋俊明常務取締役、国土交通省東京航空局丘珠空港事務所の三村行雄空港長、陸上自衛隊北部方面航空隊の庄山聡副隊長1等陸佐、HACの齊藤一之オペレーション本部本部長・運航乗員部長、菊地祐子客室乗務員室室長が出席した。

桑野洋一郎代表取締役社長は、「紆余曲折の20年、2011年に丘珠に拠点を移し、2016年にJALグループとしてのメリットを最大限に活かすべく、便名をJAL便として運航を開始し、システム、マイレージサービスをJALと共有させた。この効果もあり、ここ数年お客様の数が非常に増加傾向にある。この20年間での累積でのお客様は317万人強に利用いただいた。ただ、取り巻く環境の変化が想定され、機材の更新という大きなイベントも控えている。」と話した。

釧路行きのJAL2863便の出発時には、陸上自衛隊の消防車による記念放水が行われ、「HAC就航20周年ありがとうございます!」と書かれたプラカードを持った社員が出発を見送った。出発ロビーでは写真撮影会が行われ、先着50名に鶴丸ロゴ入りオリジナルボールペンをプレゼントしたほか、八戸酒造の陸奥八仙純米酒も鶴丸ロゴ入りの升で振る舞われた。乗客には搭乗時にHACオリジナルボールペン、機内では「北海道ほっくチーズ」をプレゼントした。

利用者はビジネス客、医療関係者、災害時の防災関係者が多いという。現状の搭乗率は7割程度で、団体客の利用は難しいとしながらも、「ビジネス以外の方、ほとんどいらっしゃらないインバウンドの方をどう取り込んでいくか」(桑野洋一郎代表取締役社長)が課題とした。2030年の北海道新幹線の札幌延伸、ピーチの道内路線の乗り入れといった競争環境の変化が見込まれるものの、ピーチの道内路線参入は「新千歳空港での乗り継ぎや団体での利用が多いのではないか。」(同)とした。札幌中心部から近い丘珠空港を拠点とする利点を活かした、高単価なビジネス客の取り込みが鍵となる。

HACはエコノミークラス36席を配置したSAAB340Bを3機保有しており、1998年2月に1号機、同年7月に2号機、1999年10月に3号機を導入した。「2020年までに機材更新の作業を開始したい。」(同)としている。

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