「シャンパンサービス」、実際はスパークリングワイン 乗客がカナダLCCを提訴

カナダの格安航空会社(LCC)であるサンウイング航空を利用した乗客が、「シャンパンサービス」が実際にはスパークリングワインだったとして、サンウイング航空を提訴した。

乗客のダニエル・マクダフ氏は2月にカナダからキューバへ向かう便を利用。広告には「シャンパンサービス」と書かれていたものの、実際にはスパークリングワインをプラスチックのカップで提供したという。復路にはサービスそのものがなかったという。ケベック州の消費者保護法に違反したマーケティング活動を行っているとして提訴したもので、集団訴訟となれば、2014年2月以降にサンウイング航空を利用した約50万人のケベック州の利用者が補償の対象となる可能性がある。

FOXニュースによると、サンウイング航空は、「”シャンパンサービス”や”シャンパンバケーションズ”という言葉は特定の飲料ではなく、サービスのレベルを示すもので、訴訟は軽薄かつメリットがないもの。」とコメントしている。

シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方採れたぶどうを特定の製法で生産したスパークリングワインを指す。一方でスパークリングワインは産地や製法に決まりはない。

サンウイング航空は、北米やカリブ海諸国に路線を展開するLCC。ボーイング737-800型機を使用している。