オークランド国際空港、パイプライン損傷で燃油供給できず 欠航などの影響

オークランド国際空港へ燃料を供給するパイプラインが利用できなくなったため燃料が不足し、フライトへの影響が発生している。

在オークランド日本国総領事館によると、3ヶ月前に行われた採掘作業で損傷が発生したことが原因で、9月14日に漏出が発見された。現在は問題が発生する前に保管されていた燃料を使用してフライトの運航を行っている。9月17日には少なくともオークランド国際空港を発着する27便が欠航した。

オークランド国際空港到着便には、離陸時に余分に燃料を補給するよう注意喚起されており、長距離路線の到着地はオークランド以外のニュージーランド各地の空港に変更されている。このため、ウエリントン、クライストチャーチ、シドニーの各空港でも燃料の補給を行う可能性がある。18日のオークランド発東京/成田行きのニュージーランド航空機は、ブリスベンで給油をおこなった。

ニュージーランド航空によると、18日から20日までの国内線の一部便の欠航を決めた。日本発を含むニュージーランド行きの長距離路線は、オーストラリアや南太平洋諸島を経由して給油後に目的地へ向かう。ウエリントンやクライストチャーチ発のフライトでは燃料を満載することで、オークランドでの給油量軽減に努める。一部の国内線やオーストラリアを結ぶ路線で欠航となる可能性もあるという。

復旧まで10日から14日程度要する見通し。空港スタッフも状況が把握できておらず、空港内では食事券を配布しているものの、乗客へのサポートも不足しているという。