MRJ搭載のプラット・アンド・ホイットニー社製PW1200Gエンジン、FAAの型式証明取得

三菱重工業と三菱航空機、プラット・アンド・ホイットニーは、開発中のリージョナルジェット機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」に搭載する、プラット・アンド・ホイットニー製のエンジン「PurePower Geared Turbofan PW1200G」が、アメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を取得したと発表した。

型式証明の取得には、15種類以上のシステムレベルの基幹試験を行い、性能・耐圧・耐荷重・耐久性・排出ガス・騒音・鳥衝突・ファンブレードコンテインメントといった項目でデータを取得した。エンジンの運転時間は6,000時間、サイクル数は15,000サイクルに達した。

開発中のMRJ70、MRJ90ともに、2基のPW1200Gエンジンを搭載する。現行のリージョナル機と比較して、運航コストは10%から20%、排出ガスは50%低減することができる。

三菱航空機の水谷久和社長は、「型式証明取得という重要なマイルストーンを達成されたプラット・アンド・ホイットニー社の皆様に心よりお祝い申し上げます。密接なパートナーシップに基づくエンジンと機体設計の調和が今後の空の旅を変える次世代リージョナルジェット機の開発においては極めて重要だと考えている。この革新的なエンジンのローンチ・カスタマーであることを大変誇りに思う。今回のエンジン型式証明取得はMRJ開発に新たな1ページを刻む偉業であり、今後もパートナーの皆様との連携を強化し、次なるフェーズに向け開発を加速してまいります。」とコメントした。

(画像:三菱航空機)