ANAとJAL、タイ・プミポン国王崩御でウェブサイトを白黒に

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全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)はタイ版のホームページを、10月13日に崩御したプミポン国王を追悼するため、白黒での表示に切り替えた。

JALは10月14日夕刻から、ANAは10月17日から日本語、英語、タイ語の全3言語で表示を切り替えた。JALによると、通常版に戻すタイミングは現時点で未定。今後の状況を見て判断するという。

JALは東京/羽田・東京/成田・名古屋/中部・大阪/関西、ANAは東京/羽田・東京/成田とバンコクを結ぶ路線を運航しており、JALはバンコクに客室乗務員の拠点を持つ。タイ政府観光庁の発表によると、2015年の日本人旅行者数は約138万人で、中国、マレーシアに次いで3番目に多い。

タイ政府観光庁は通常通りの旅行継続を呼びかけており、国全体が服喪期間であることから、黒か白など暗めの色の礼節を持った衣服を着用することを推奨している。観光地はほとんどが通常通り営業しているものの、ワット・プラケーオ(エメラルド寺院)と王宮は国葬が執り行われるために入場観光はできない。バーやナイトクラブなどの娯楽施設に、政府は営業自粛の協力を求めているものの、営業するかは各店舗が決定するという。多くの伝統、文化行事は予定通り行う計画であるものの、お祝い事はプミポン国王を偲ぶのに相応しい内容に変更される可能性があるという。また、安全基準の引き上げも実施している。

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