三菱ふそう製大型・中型バス、早期の点検呼びかけ ハンドル操作不能で13人負傷

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国土交通省自動車局整備課は、三菱ふそうトラック・バス製の大型・中型バスの車両床下部の腐食に関する無料点検の実施状況を発表した。

車両床下部が融雪剤の影響などで錆が発生し腐食が進行することで、最悪の場合、フロントセンターメンバーに取り付けられたロアアームが脱落してハンドル操作が不能となる恐れがある。これまでに関連する人身事故が3件発生し、13人が負傷している。

無料点検は独立懸架式構造で概ね製造後10年目以上を経過する、平成19年以前に製造したバス14,647台が対象。8月31日現在で点検済みのバスは40.6%にあたる5,948台。三菱ふそうトラック・バスでは、電話や訪問で使用者へ連絡し、点検の実施を呼びかけることができたのは、約90%にあたる13,295台。

これまでに点検を実施した5,948台のうち、運行停止が必要な状態の車両は106台で、うち31台は廃車や補修を実施、それ以外の75台は補修が完了するまで運行を停止するよう、使用者に指示した。

国土交通省と三菱ふそうトラック・バスでは、9月7日以降、点検を受けていない8,699台の使用者に対して、早期に無料点検を行うよう呼びかけるダイレクトメールを発送する。

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