キングパワー、タイ・エアアジアの経営に参画 出資会社の株式を約238億円で取得

エアアジア(メイン)

タイで免税店事業などを展開するキングパワー・インターナショナル・グループは、タイ・エアアジアの株式を保有するアジア・アビエーションの株式のうち39%を取得すると発表した。取得額は79億4,500万タイバーツ(約238億円)。

さらに、残り60%の株式の公開買付けを実施する計画。1株あたり4.2タイバーツ、総額120億タイバーツ(約360億円)相当となる。タイ・エアアジアの株式はアジア・アビエーションが55%、エアアジアが45%を保有しており、キングパワーはタイ・エアアジアの議決権の過半数を得ることになる。

タイ・エアアジアは2003年に設立。バンコクを拠点にタイ国内や近距離国際線を運航している。キングパワーはタイで唯一の免税店事業者。タイ国内の空港での独占権の期限を迎えた後の収益源について注目されていたものの、エアアジアの機内販売などを通じて代替手段を得ることができるようになるとみられる。

エアアジアグループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、「エアアジアとタイの唯一の大規模な免税事業者であるキングパワーとの提携により、私たちはタイでだけでなく、グループやASEAN全体で一緒に働くことができることを楽しみにしている。」と述べた。