NECと日本信号、成田空港で「ウォークスルー顔認証」「ゲート内蔵型爆発物探知システム」の実証実験 6月14日から3日間

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日本電気(NEC)と日本信号は、成田国際空港の職員検査場で歩いたままでの顔認証を可能とする「ウォークスルー顔認証システム」と爆発物の微粒子を高速に探知する「ゲート内蔵型爆発物探知システム」の実証実験を6月14日から16日まで実施する。

「ウォークスルー顔認証システム」は、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで3回連続の第1位を獲得した高い認証精度の顔認証エンジン「NeoFace」を活用し、事前に撮影・登録した利用者の顔画像と、ゲートに設置したカメラで撮影した顔画像を照合して本人確認を行うもの。歩いて近寄る間に顔を撮影し、IDカードを読み取り機に着券後、即座に顔認証を行うため、カメラの前で正対して立ち止まることなくスムーズな認証ができる。IDカードの貸し借りや盗難によるなりすましを防止することも可能。

「ゲート内蔵型爆発物探知システム」は、日本信号が文部科学省の「社会システム改革と研究開発の一体的推進」事業で日立製作所、山梨大学と連携し開発した。IDカードをゲートの読み取り部にかざした際に、高速の気流を利用して付着微粒子を採取し、内蔵した質量分析技術を用いた爆発物探知装置により分析することで爆発物の有無を3秒で探知する。これにより、ゲートを通過する利用者の流れを妨げることなく爆発物の探知を行うことが出来る。