翌日午前中配達可能エリアが10倍に拡大 秋田県・ヤマト運輸・ANA Cargo、県産品の販路拡大に向けた連携協定を締結

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秋田県とヤマト運輸、ANA Cargoは、秋田県庁で「県産品の国内外への販路拡大に向けた連携協定」の締結式を行った。

秋田県は米の生産量が全国3位であり、県を代表する「あきたこまち」は日本食との相性が非常に良いと、高い評価を得ている。一方で、首都圏や関西圏といった大消費地との距離が離れているため他の生鮮品の配達スピードや鮮度の面で他の県と比べ不利となっているほか、海外で日本の生鮮品に対して高いニーズがあるものの海外への販路の開拓や通関手続きなどが課題となっていた。

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今回の連携協定では、輸送のスピードアップで、秋田県から翌日午前中に配達できるエリアを8.7%から84.7%と約10倍に拡大。通常の宅急便の幹線輸送とは別に、陸送で「秋田-仙台」の幹線輸送を行い、仙台を経由し積載効率を高め、首都圏(関東・東京)へ陸送。また中部や西日本(関西・四国・中国・九州)に向けては、仙台空港から大阪/伊丹空港までの航空輸送ネットワークを利用する。

また、ANA Cargoが那覇空港に所有する沖縄国際物流ハブを活用し、香港や台湾、シンガポール、マレーシアなどのアジア圏へのスピーディな輸送を実現。また、これまで海外への販路を持っていなかった県内事業者に対して、海外のバイヤーとの商談会の実施や、輸出の手続き・書類作成などのサポートを行っていくとした。

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