中部国際空港隣接地に大規模展示場建設へ 空港からの距離は香港やシンガポール並みに

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愛知県は、中部国際空港隣接地に国内有数の大規模展示場を建設する計画を発表した。

展示場6ホール(計60,000平方メートル)と会議室(約3,000平方メートル)、駐車場を備えている。駐車場用地は展示場の拡大や宿泊施設の建設も可能。実現すれば、東京ビッグサイト、幕張メッセ、インテックス大阪に次ぐ日本で4番目に大きい展示場となるほか、シンガポール、香港、パリなど空港に隣接する展示場と同程度の距離にあることから、競争力の強化も見込まれる。

中国や韓国では展示会の開催件数の増加や大規模展示場の新設・拡張計画があるものの、日本は大幅な増減が見られていないといった状況の中、2020年4月から東京ビッグサイトが東京オリンピック・パラリンピックの開催のために閉鎖されるため、展示会の中止や、中国や韓国などに国際的な展示会の会場が移ってしまう可能性も危惧されている。

ローコストオペレーションを徹底することで、開業から4年から5年目で約30%の稼働率で収支均衡が見込まれるため、新たな展示会の誘致・企画立案を行える国内外の専門的な民間事業者と連携した「公設民営方式」を前提として引き続き検討を続ける。名古屋市にある「ポートメッセなごや」の拡張構想もあるため、大規模展示会の一体的な開催など、相互補完関係を構築し、相乗効果も狙う。さらに、2020年代初頭の技能五輪国際大会の誘致に向けた取り組みも検討していく。

総工費は約300億円と付帯工事費。経済波及効果は年間で約1,500億円となる。財源として、有料道路コンセッション事業の一時金収入150億円を充てられるよう制度改正を国に要請する。2019年秋の開業を目指す。

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