デルタ航空、成田空港発着のアメリカ本土7路線やアジア太平洋路線削減も 羽田空港発着枠割り当て合意で

デルタ航空

デルタ航空は、日本とアメリカで交渉が行われている羽田空港の昼間発着枠の割り当てについて、両国が合意した場合、成田空港とアメリカ各地を結ぶ直行便7路線全てが廃止に追い込まれる可能性があるとの声明を発表した。

デルタ航空は成田空港をアジアのハブと位置付け、整備拠点なども展開している。アジアへの以遠権を持つことから、アメリカのみならず、シンガポールや台北/桃園、香港などを結ぶ路線も運航している。削減の対象となるのは、ミネアポリス、デトロイト、シアトル、ポートランド、ロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタ線と、ホノルルを含むアジア太平洋の9都市を結ぶ路線。デルタ航空に配分されるとみられる羽田空港の昼間発着枠は1枠か2枠とみられ、現在成田空港を発着する全路線の運航ができず、日本のパートナー航空会社があり、合弁事業を展開する、ユナイテッド航空やアメリカン航空の羽田空港発着路線に乗客が流れることも懸念されることから、成田空港のハブとしての地位を揺るがすものとしている。

アメリカ各都市でも懸念が広がっており、日米当局間が羽田空港の昼間発着枠の割り当てに合意すれば、パートナーとなる航空会社があるソウル/仁川、上海/浦東などのアジアの都市にハブ機能を移転する可能性も否定出来ない。

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