LOTポーランド航空、日本就航 到着便の搭乗率は95%

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LOTポーランド航空は1月14日、初の日本線となる東京/成田〜ワルシャワ線に就航した。週3便を運航する。

ワルシャワを出発したLO79便は、成田空港第1ターミナルの32番スポットに定刻から6分遅れた午前9時26分に到着。折り返しのLO80便は定刻から15分遅れた午前11時20分に出発した。搭乗ゲートでは記念のセレモニーが開かれたほか、空港内ではショパンなどのポーランド関連楽曲のピアノ演奏、ポーランド・日本文化の写真展示を成田国際空港協力の下で行う。機材はLOTビジネスクラス18席、LOTプレミアム・エコノミークラス14席、LOTエコノミークラス220席の3クラスを配置したボーイング787−8型機となり、初便はSP-LRCが使用された。搭乗率はワルシャワからは約95%、東京/成田からは約75%だった。

LOTポーランド航空は、2013年から2015年まで、公的資金を投入した影響で新規就航が制限されていた。事業再構築期間終了後初となる新路線が東京/成田〜ワルシャワ線となった。日本と東ヨーロッパを結ぶ唯一の直行便で、ワルシャワからヨーロッパ各都市への乗り継ぎもできるスケジュール。ワルシャワでの最短乗り継ぎ時間は30分から35分と利便性が高い空港であることから、ポーランド国内線や中央ヨーロッパなどへの乗り継ぎ客の利用も視野に入れる。乗客はレジャー客が75%、ビジネス客が25%となる予想。日本人客室乗務員の乗務や和食の提供、日本語の機内エンターテイメントを提供する。

予約率は72%から75%で推移しており、初年度の平均搭乗率は同等の数値となる見通し。中央ヨーロッパからの需要が高いものの、現時点では日本人が60%の利用になるのではないかとみている。スターアライアンス加盟航空会社との共同運航を行う意向で、全日本空輸(ANA)と水面下で交渉中。増便は週3便が定着し、発着枠やロシアの上空通過権の問題をクリアした後、週5便やデイリー化を目指す。

LOTポーランド航空は1929年に設立された航空会社で、スターアライアンスに属している。年間500万人が利用し、1日200便を就航し60都市以上を結んでいる。保有する44機のうち6機がボーイング787−8型機となっている。

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■ダイヤ
LO80 東京/成田(11:05)〜ワルシャワ(14:40)/月・木・土
LO79 ワルシャワ(15:00)〜東京/成田(09:20+1)/水・金・日

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