日本遺産に「日本磁器のふるさと 肥前」ほか19件が認定

日本磁器のふるさと 肥前 ~百花繚乱のやきもの散歩~

佐賀県では、「地方創生に係る佐賀県と長崎県との連携協定」の取組の一つとして、肥前窯業に関するストーリーについて日本遺産への認定を申請しておりましたが、4月25日付けで文化庁から認定されることとなりました。

日本磁器発祥の地、泉山磁石場(佐賀県有田町)

1.認定されたストーリーのタイトル
 『日本磁器のふるさと 肥前~百花繚乱のやきもの散歩~』

2.ストーリーの概要
 陶石、燃料(山)、水(川)など窯業を営む条件が揃う自然豊かな九州北西部の地「肥前」で、陶器生産の技を活かし誕生した日本磁器。肥前の各産地では、互いに切磋琢磨しながら、個性際立つ独自の華を開かせていった。その製品は全国に流通し、我が国の暮らしの中に磁器を浸透させるとともに、海外からも賞賛された。

 今でも、その技術を受け継ぎ特色あるやきものが生み出される「肥前」。青空に向かってそびえる窯元の煙突やトンバイ塀は脈々と続く窯業の営みを物語る。この地は、歴史と伝統が培った技と美、景観を五感で感じることのできる磁器のふるさとである。

3.ストーリーを構成する主な文化財(佐賀県域)
・史跡(窯跡)
 肥前磁器窯跡(武雄市、嬉野市、有田町)、肥前陶器窯跡(唐津市、武雄市)など
・まちなみ、景観
 有田内山伝統的建造物群保存地区(有田町)、大川内山(伊万里市)など

秘窯の里 大川内山(佐賀県伊万里市)

・建造物
 旧犬塚家住宅(伊万里市)、志田焼の里博物館(旧志田陶磁器株式会社工場)(嬉野市)など
・工芸品
 柴田夫妻コレクション(有田町)、蒲原コレクション(有田町) など
・工芸技術
 柿右衛門(濁手)(有田町)、色鍋島(有田町)など

柿右衛門(濁手)(佐賀県有田町)

・行事
 陶祖祭(有田町)、やきもの市(唐津市、伊万里市、武雄市、嬉野市、有田町)など

4.申請自治体
 佐賀県、長崎県
 唐津市、伊万里市、武雄市、嬉野市、有田町、佐世保市、平戸市、波佐見町
(連絡調整代表自治体:佐賀県)

5.「肥前窯業圏」活性化推進協議会について
 佐賀・長崎両県にまたがる「肥前窯業圏」の陶磁器を核とした地域の 豊かな資源を活用するとともに、その地域が誇る歴史的・文化的魅力を発信することで、その素晴らしさの再認識や広域的な人の流れを創出し、地域活性化に資することを目的として、関係自治体・団体により、平成28年3月30日に「肥前窯業圏」活性化推進協議会を設立しました。今後、肥前窯業圏の取り組みについては、この協議会を中心に進めていきます。

【今後の取り組み】
・日本遺産PRイベントの実施
・域内の文化観光資源を最大限に活かすための総合戦略策定
・プロモーションビデオや多言語ホームページの制作などの情報発信事業
・陶磁文化体験コンテンツやサービスの整備などの文化観光創出事業
 など

<佐賀県知事 山口 祥義(やまぐち よしのり)のコメント>
本日、佐賀・長崎両県で「地方創生に係る佐賀県と長崎県との連携協定」に基づく連携事業の一環として、取り組んできた「肥前窯業」をテーマとした「日本磁器のふるさと 肥前~百花繚乱のやきもの散歩~」の日本遺産への認定が決定し、心から嬉しく思います。

今年は、有田焼が創業400年という節目の年を迎えています。400年という長い年月をかけて築きあげてきた、有田焼をはじめとした肥前陶磁文化は、優れた芸術性、そして卓越したものづくりの技術や人材を有し、両県が誇る本物の地域資源です。

また、肥前陶磁文化は、まさしく「百花繚乱」のタイトルのとおり、さまざまな個性際立つ陶磁器によって豊かに花開いています。

その肥前陶磁文化の魅力や価値を県民をはじめ、国内や海外の多くの方々に知っていただけるよう、また、同地域に訪れていただけるよう、両県及び関係市町、関係団体と連携して、肥前窯業圏がさらに次の100年に向けた新しい発展をより確かなものとし、輝かしい未来のための礎をしっかりと築いてまいります。

<平成28年度「日本遺産(Japan Heritage)」認定一覧(全19件)>

参考資料:http://prtimes.jp/a/?f=d18574-20160425-8191.pdf

<日本遺産(Japan Heritage)」について>
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」に認定するとともに、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図る。

1.認定対象
○日本遺産は、以下の点を踏まえたストーリーを認定する(文化財そのものが認定の対象となるわけではない)。
・歴史的経緯や、地域の風土に根ざし世代を超えて受け継がれている伝承、風習等を踏まえたストーリーであること。
・ストーリーの中核には、地域の魅力として発信する明確なテーマを設定の上、建造物や遺跡・名勝地、祭りなど、地域に根ざして継承・保存がなされている文化財にまつわるものが据えられていること。
・ 単に地域の歴史や文化財の価値を解説するだけのものになっていないこと。

○ストーリーのタイプとしては2種類
・「地域型」・・・単一の市町村内でストーリーが完結。
・「シリアル型(ネットワーク型)」・・・複数の市町村にまたがってストーリーが展開(複数の市町村に下記「ストーリーの構成文化財」が所在)。

2.ストーリーを語る上で不可欠な文化財群(ストーリーの構成文化財)
○地域の魅力ある有形・無形の文化財群の一覧を作成するものとする。
○構成文化財は、地域に受け継がれている有形・無形のあらゆる文化財を対象とし、地方指定や未指定の文化財も可能とする。
○日本遺産のストーリーが我が国の文化・伝統を語るものであることから、文化財群の中に国指定・選定のものを必ず一つは含めることとする。

3.認定申請の手続き
(1)申請者
○ 日本遺産の申請者は市町村とし、文化庁への申請は都道府県教育委員会を経由して行う。
○ シリアル型の場合、原則として市町村の連名とするが、当該市町村が同一都道府県内に所在する場合は当該都道府県が申請者となることも可能。

(2)認定申請を行うに当たっての条件
○ 認定申請を行うことができるのは、歴史文化基本構想又は歴史的風致維持向上計画を策定済みの市町村、若しくは世界文化遺産一覧表記載案件又は世界文化遺産暫定一覧表記載・候補案件を有する市町村とする。
○ 地域型の申請の場合は上記の条件が必須であるが、シリアル型の申請の場合は満たすことが望ましい。

(3)認定の可否
○ 認定可否は、文化庁に設置する外部有識者で構成される「日本遺産審査委員会」の審査結果を踏まえて、文化庁が決定する。

(4)認定基準
○ ストーリーの内容が、当該地域の際立った歴史的特徴・特色を示すものであるとともに我が国の魅力を十分に伝えるものとなっていること。
※ストーリーについては、以下の観点から総合的に判断する。
・興味深さ(人々が関心を持ったり惹きつけられたりする内容となっているか。)
・斬新さ(あまり知られていなかった点や隠れた魅力を打ち出しているか。)
・訴求力(専門的な知識がなくても理解しやすい内容となっているか。)
・希少性(他の地域ではあまり見られない稀有な点があるか。)
・地域性(地域特有の文化が現れているか。)
○ 日本遺産という資源を活かした地域づくりについての将来像(ビジョン)と、実現に向けた具体的な方策が適切に示されていること。
○ ストーリーの国内外への戦略的・効果的な発信など、日本遺産を通じた地域活性化の推進が可能となる体制が整備されていること。

日本遺産審査委員会委員一覧
◎稲葉 信子 筑波大学大学院教授
 小山 薫堂 放送作家・映画脚本家
 里中 満智子 漫画家
 下村 彰男 東京大学大学院教授
 丁野 朗 公益社団法人日本観光振興協会常務理事・総合研究所長
 デービッド・アトキンソン 小西美術工藝社代表取締役社長
 ※ ◎印は委員長

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