キャセイパシフィックグループ、中間決算は約1,370億円の赤字見通し

キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィックグループは7月17日、6月の輸送実績と利益警告を発表した。

6月のキャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空の利用者数は27,106人で、前年比99.1%減少した。座席利用率は27.3%で、1日あたりの利用者数はわずか約900人だった。貨物輸送量も前年比43.1%減少し、有償貨物トンキロ(RFTK)も前年比35.8%減少している。

ロナルド・ラムカスタマー&コマース最高責任者は、香港国際空港の乗り継ぎ制限が部分的に緩和されたことにより、接続での需要が回復したとコメントした。特にフィリピンやベトナムなどの東南アジアと北米間での利用が目立ったという。貨物需要は、医療用品の需要が減少したことなどの影響を受けたとしている。

一部の国で国境制限や検疫の要件が緩和されたことにより、7月には当初計画の7%のフライトを運航する。8月には最大10%にまで増やす予定だという。

また、中間決算で約99億香港ドル(約1,370億円)の純損失を計上する見通しであることも明らかにした。前年は約13億香港ドルの純利益を計上していた。2021年夏まで運航再開が難しいとみられる、16機に関連する現存費用約24億香港ドルも含まれている。