エアアジア・ジャパン、「新会社設立記者発表会」全文書き起こし(3)

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7月1日に開催された、エアアジア・ジャパンの新会社設立発表記者発表会の全文書き起こしをお送りします。

同会見は、エアアジア・ジャパンの小田切義憲社長、エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO、楽天の三木谷浩史会長がそれぞれ順番に登壇し、その後質疑応答、囲み取材が行われた。それぞれに分け、5回構成で配信する。(以下、敬称略、(2)から続く

トニー「ところで、言うのを忘れていたのですが、彼は新しいサーヴァント(召使)です、エアアジアで仕事をしてくれるとのことです。今度はトニー・フェルナンデスがボスになるということで、楽天の従業員は非常にハッピーなんじゃないでしょうか。日本の旅行をこれから彼が変えていきます。いちばん素晴らしい人です。ご紹介できることを嬉しく思います。」

三木谷「素晴らしいご紹介がありましたけれども、3年前にマンチェスターのほうでサッカーを観ていた時に会ったのが初めなのですが、この度、エアアジア・ジャパンの経営に少しお手伝いできることを大変嬉しく思っています。

楽天は楽天トラベルを通じて、様々な旅行ビジネスに携わっております。世界を見ますと、ローコストキャリア、LCCというのが、大変、色々なところで旅行業界を盛り上げているということになっております。欧米ではもう既にフライトの30%がLCC、東南アジアでは既に50%がLCCということになっております。そしてそのLCCが安く旅行ができるということで、素晴らしいトラベルインダストリーの、旅行産業の成長、先ほどトニーに聞きますと、20%以上東南アジアの旅行産業というのは成長しているというふうに聞いています。

今、安倍政権になりまして、2020年、東京オリンピックが開催される前に、訪日外国人旅客数を2000万人にまで増やそうと大きな目標に向かって国全体が動いております。今の足元は大変好調ということで、今年は1200〜1300万人くらいまでいくのではないかなというふうに聞いておりますけれども、本当に2000万人、さらに上にいくためには、このLCCというものが大変重要になると考えておりますし、また日本の国内での旅行を大幅に成長させていくという意味においてもLCCは欠かせないというふうに考えております。

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残念ながらですね、欧米の30%、アジアの50%に比べまして、日本はまだ3%しかLCCの割合がないということで、非常に格安に旅行できる機会が残念ながら日本のマーケットにはまだないということであるかなと思っております。その意味においても、エアアジア・ジャパンが日本のLCC業界を引っ張って、日本の空を本当の意味でオープンにしていくというのが、重要ではないかなと思っています。

一方で、課題もまだ山積みであります。

例えば、首都圏、そして都市における航空行政、空港の本当の低料金化、使用料を下げる。また、24時間利用ができるように、利用時間の大幅に拡大ということが残念ながら進んでおりません。

この日本経済をですね、本当の意味でも復活という意味においても、大変重要なことだというふうに思っておりますので、一株主という立場ではありますけれども、エアアジア・ジャパンの発展に少しでも貢献できればと思っておりますので、皆さんにもぜひ応援していただければと思います。どうもありがとうございました。」(続く)

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